リビング・ウェイジ(Living-Wage)報告書。
はじめに
このたび「リビング・ウェイジ」報告書を発刊することができました。労働運動を中心に取り組まれている方にとっては、なじみの深い言葉かもしれませんが、多くの方々にとっては聞き慣れないテーマかと思われます。私どもにとりましても少し背伸びをしたテーマ設定だったとも思います。しかしながら、昨今、業務委託やアウトソーシングが増大しているなかで、公契約においては「賃金ダンピング」とも言える状況が生起しているところです。現場で働く労働者の低賃金での呻吟もさることながら、委託費を少しでも低く抑えられる業者の皆さんにとっても、死活問題ともなってきています。
そして、最も大きな影響は、公的サービスを享受する市民、府民にとっての公共サービスがますます低下していくのではないかという懸念が、極めて現実味を帯びてきているところです。
こうしたなかで、このたび「リビング・ウェイジ」というテーマを素材として、公益法人のひとつの試行的提案の端緒をまとめたところでございます。
ご協力いただいた皆さまをはじめ、人権問題に取り組まれている関係者の皆さまにホームページ上をおかりして御礼申し上げます。
※参考資料1,2,5,6,7,9の項目については、引用のため別ページにリンクしています。